「100年後も作品を本で残すために」――三田誠広氏の著作権保護期間延長論


果たして50年後に書籍という物が今のままの形で残ってるかどうか怪しい感じがするのは私だけでしょうか?
本という形がリスペクトに当たるというのは三田さんの個人的意見に過ぎないのではないか。
本来、著作物に対する最大のリスペクトは広く読まれることではないのか。
本という形が重要だと考えるのは著作者であって遺族には関係ないのだから死後50年が70年になっても変わらないのではないか。
世界標準なら仕方がないっていうのも納得いかないよねぇ

引用:
講演の冒頭で「きょうの参加者は、著作者側の権利をあまり拡大しない方がいいと考えている人も多いと思うので、講演するのは気が重い」と語り始めた三田さんは、「創作のインセンティブはお金ではない」と繰り返しながらも、「保護期間が切れると版元がもうからない」などとと訴えた。

 三田さんは「出版元は、売れると見込んで作品を本にする。わたしは作家として版元の期待に応えたい。著作権の保護期間が延長され、50年後も100年後も私の作品を本にしてくれるという版元がいればうれしい。作家にとっては、本として出版してもらえるというリスペクトが大切だ」と主張する。

 これに対して会場の参加者から「出版されることが重要なら、死後50年でパブリック・ドメインになった方が出版のチャンスが増えたり、『青空文庫』などで多く人に読んでもらえるようになる。保護期間延長の理由にはならないのではないか」という意見が出た。

 三田さんは「保護期間が切れた途端に、心ない人によって思いもよらない形で作品が利用されることもある。本は、デザイナーや編集者とともに、手触りや書体など細部にまでこだわって作られる芸術作品であり、そこに作家として参加できることが創作活動におけるインセンティブだ。わたしにとっては紙に印刷された本という形であることが重要。それにパブリックドメインになれば、出版元がもうからない」と反論した。