今回は単なる感想です。
久しぶりにアニメを観ました。

VCD輪るピングドラム ペンギン2号あまなつShopあまなつで見る同じレイアウトで作成
ここ、一年ぐらいではちゃんと観たアニメは今回の「輪るピングドラム」と「魔法少女まどかマギカ」だけなのでアニメは全然詳しくありません。
正直、2次元の萌えって奴は苦手です。
そうはいってもネットを彷徨いていれば面白そうな作品の評判は入ってくるのでハズレがなさそうという理由で今回観てみました。
少女マンガ風のキャラクターに若干引き気味にはなりましたが結論からいえば大変面白かったです。
毎回の想像の斜めをいく展開と最終的には複雑な伏線を(記号や演出を含め)最終的にすべて回収させた力量に感服しました。

オウム事件(と思わせる)を背景にしていたのも驚きました。
複雑な話なので果たして全て理解出来てるかは不明ですが色々解釈の出来るように作ってあるので正解は人それぞれって事で…。

おっちゃんなのでどうしてもエヴァンゲリオンと重なってしまいますね。
エヴァでATフィールドと呼ばれていた物を箱として表現していたと思います。
エヴァでは自分が替わる(肯定)ことで心の壁を取り払えると言っていたように思いますがピングドラムでは分かち合うことで家族になれる、つまり箱から出て家族になれる(愛を得られる)と言っていたように思います。

箱の独房のシーンが象徴的。
独房の修行(?)で冠葉が晶馬死にそうになってる時にリンゴ(この林檎は冠葉の本当の兄弟愛を示してると思われるが今回は省略)りんご(愛を)分かち合う事で二人は家族になる。
オウムの独房の修行では結局のところ自分を掘り下げるだけで他者を本当の意味で考える事が出来なかった。
自分を肥大化させて世界の破滅に進んだオウムへの回答にも思える。

複雑な物語だったけどメッセージは意外にシンプルで「分かち合えるのが愛」だったのかも。