「慰安婦問題で日本は謝罪・賠償すべき」 宮崎駿監督のインタビュー記事が物議 (1/2) : J-CASTニュース
7月号は、「憲法改正」特集を組んでおり、宮崎駿監督は「憲法を変えるなどもってのほか」と題した記事で談話を載せている。 そこで、宮崎監督は、日本は戦争中に近隣諸国に酷いことをしており、戦争放棄をうたった憲法第9条などを変えることには反対だと訴えた。そして、「選挙をやれば得票率も投票率も低い、そういう政府がどさくさに紛れて、思いつきのような方法で憲法を変えようなんて、もってのほか」と切り捨てた。 さらに、宮崎監督は、韓国や中国を想定しているらしく、慰安婦や領土についても、踏み込んだ発言をした。 「慰安婦の問題も、それぞれの民族の誇りの問題だから、きちんと謝罪してちゃんと賠償すべきです。領土問題は、半分に分けるか、あるいは『両方で管理しましょう』という提案をする。この問題はどんなに揉めても、国際司法裁判所に提訴しても収まるはずがありません」 また、宮崎監督は、「こんな ...

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こういった記事を読んで最近の宮崎ファンは驚いてしまうですかねぇ。
基本的には宮崎監督ってこういった左翼的な人ですよ。

まあ、遡れば東映動画での労働争議にまで遡る話で、今にまで至るアニメーターの労働環境にまで関わる話しなんですね。
時代と環境が当然の如く左翼的な物へと導いていった時代の人ですよね。
まあ、あの時代の人ですし、左翼がかっこよかった時代ですからねぇ。
基本的に反原発でもあるはずです。

宮崎駿最終的にエコロジーなどの自然主義に傾倒していく部分なんかもある意味典型的な左翼思考ですよね。
もののけ姫なんて中央(天皇であり神道)に対するアミニズムの話だし、ナウシカは文明批判で自然回帰の話なんですね。

しかし、航空関係の仕事の親を持った関係からか戦闘機や戦車などにも造形が深く、フォルム的にはドイツ軍が大好きだったりする。
ある意味、ディズニーと提携してるジブリとしては宮崎駿のドイツ軍好きは最大のタブーでしょうね。

今回もゼロ戦の開発者を主人公としていながら正面から戦争を描かないのは、ある意味、宮崎駿が戦争を描いたら嬉々として描写を始めてしまう危険性が宮崎駿という才能の中にあるからでしょうね。
思想としての戦争は反対なのに兵器対兵器の戦いにはこころを震わせてしまう所が人間の業の深さというか、宮崎駿の矛盾であると同時に深みになっているんだと思います。

クリエイティブな物は本当にやり切ったものよりも、もう少し手を加えたかったぐらいのストレスを抱えた作品の方がなぜか面白いものです。

その意味では今回の「風立ちぬ」は傑作の予感がしてきます。