仏教ワールドへいざ行かん! 5色のメタファーが乱れ飛ぶ、ももいろクローバーZ新曲MV「GOUNN」長添雅嗣監督インタビュー!! | white-screen.jp
――そうやって全力投球して完成した本作ですが、振り返ってみてどうでしたか? 超楽しかった(笑)。思いっきりやらせてくれるんですよね、レーベルが。女の子のグループものっていろんな事情や制限がつきもので、そういう中で作ることが大半なんです。でも、ももクロチームはそういう事情的なことは一切言わずに「監督がいいと思ったのをやってくれ」と。最初に、コンテ描いてる時にイメージしてたものを全力でやらせてくれる。絶対、それが一番のものが出来ると信じているし、なにより表現の面で薄まらないものが出来上がる。 ...

「ももクロの子供祭り2013~守れ! みんなの東武動物公園 戦え! ももいろアニマルZ! ~」LIVE [Blu-ray]あまなつShopあまなつで見る同じレイアウトで作成
ももクロの「GOUNN」のMVの長添雅嗣監督インタビューです。
GOUNNのMVを見た時はCGにカネかけてるなぁってすぐに思ったのですが、CGだけではなく、ミニチュアなども駆使した本当に凝った撮影だった様ですねぇ。
製作段階でのイメージビジュアルなんかも観れて盛りだくさんなインタビューです。
MVなのにちゃんと作っているというか製作費も掛かってるんだろうなぁって言うのが見えますね。
あえて、例として出しますがハロプロのMVはある意味アイドルのMVのフォーマットを作りましたが、そのフォーマットを延々繰り返すだけで全然進化がない。
その意味で凄く損をしてるなぁと思います。
そう考えると、良くも悪くも、ももクロのMVは冒険してるよねぇ
――ももクロならではの、撮影中のエピソードがあれば教えて下さい。
いっぱいあるんですけど、夏菜子ちゃんのソロの撮影時。MVって通しで撮るから、長い時は一曲分フルで半蓮華座の体勢になってもらいました、痺れるだろうし辛かったと思うんですね。で、風も当てたりしているから、長く回してると、髪の毛が顔にくっついちゃったり、衣装がなびいて引っかかったりと、途中でカットしたくなるトラブルが発生します。
ただ、カットして撮り直しなんてしてると撮影時間がどんどん延びてしまう。なので本番中に「髪の毛を直して」とジェスチャーで伝えて自分で直してもらうんです。でもね、普通の演者さんだとそうした瞬間にカメラから目線がズレてしまう、そうなるとその瞬間は編集で使えないことになってしまいますね。
でも、夏菜子ちゃんは違った。「髪の毛を直して」とジェスチャーでお願いすると、カメラのレンズの奥から1mmも目をそらさずにサッと髪を直したんです。しかも自然な動きの中で髪を直してくれた。驚いたのは髪を直すだけでなく、ゆみ先生からの振付アドバイスのジェスチャーも受けていたこと。凄い集中力と視野の広さを感じました。
今まで色んな演者を撮影してきたけど、全くズラすことなくやってくれた人は初めて会いました、感動した。「こんな凄い人いるんだ」って(笑)。

ちょっと長い引用になってしまいましたが夏菜子のエピソードなのでちゃんと伝えたい。
どうしても夏菜子のエピソードというとおバカエピソードとか感動系のエピソードになってしまうんだけど、スターとしての凄みを感じるエピソードですね。
ポンコツリーダーは本当は凄いんですよ。
ももクロの場合は特にオンとオフの切替が凄いみたいですね。
普段はふにゃふにゃな感じだけど集中する時は集中するって所がスタッフに愛されるところなんでしょうね。
メンバーもキメるところはキメるし、ふざけて欲しいところではちゃんとふざけられる。両方きれいに出来るのは凄いですよ。そうめんつくったり、本人たちもきっと楽しんでやってますよね。やらされてる感がないというか。それがね、撮る側的には凄く嬉しいんですよね。疲れているはずだけど、一切出さないし、尊敬する。「カット!」って言った瞬間に「はぁー」ってなる人も多いんですけど、全然そんなことない。現場のスタッフの凄くモチベーションアップに繋がるから、最後はスタッフみんな、ももクロファンになっちゃっていました。 それに、制作のあっちこっちの部署に、大概一人くらいはモノノフがいるんですよ(笑)。だから、自ら挙手して「この仕事やりたい!」って参加しているから熱量も高くなる。

どう考えても仕事の内容は大人にやらされてるんですが、やらされてる感を感じさせず、楽しんでるって言うのはひとつの才能でしょうね。
ももクロ2これがなかなか出来そうで他のアイドルが出来ないところでしょうねぇ。
製作側からももクロの良くない噂を聞いたことないもんねぇ。
元々、苦労人とか要因はあるんだろうけど、やっぱり性格や育ちが大きいんでしょうねぇ。

インタビュー自体は製作のテクニック的な物も多く読み応えが抜群です。
この監督さんはMIYAVIとかのMVも撮ってるんですねぇ、ちょくちょくももクロとMIYAVIって名前が被る事があるんだけど両方のファンとしては何かしらのシンクロニシティを感じるんだけどなぁ(MIYAVIのMVに出てるダンサーがなぜかももクロのジャンパーを着てたり、フォーク村で共演していたり)。
まったく方向性が違う二組がいずれ交差する事があるかもしれませんねぇ。