WOWOWでやっていたマイケル・ムーア特集みました。
「ロジャー&ミー」は見逃しましたがそれ以外は見ることができました。
話題作の「ボウリング・フォー・コロンバイン」も面白かったけど個人的には「ザ・ビッグ・ワン」のほうがおもしろかった。
特にナイキの会長に攻め込むあたりはかなりおもしろかった。
ナイキが東チモールでナイキの靴を賃金が安いというだけで軍事政権下の子供を安い賃金で雇って高い収益を上げてることを非難し、国内に雇用を作らないことを責めてときにナイキの会長がアメリカ人は靴なんて作りたがらないと反論した事に反応してならば500人集めたら工場を作るかと実際に人を集めてみせて会長を渋い顔にさせたところは面白かった。

「マイケル・ムーアの恐るべき真実」はいわゆる「電波少年」乗りの番組で大統領候補にモッシュ(ライブとかであるダイブ)したら支持すると若者を満載したトラックで各候補者をまわり、最後には本当に候補者の一人にダイブさせたり、無投票で当選する下院議員はフェアじゃないと対立候補に「観葉植物」を立候補させて投票で上回せたりするワル乗りブラックジョーク番組だ。

ただし「電波少年」と違うのはその中に痛烈な風刺がふくまれていることでしょう。
彼は「アホでマヌケなアメリカ人」の作者ですがこういった人がいて放送できる土壌があるからアメリカはまだ大丈夫って気がしますが日本では難しいのでしょうね。

「ボウリング・フォー・コロンバイン」の中でなぜアメリカでは銃による殺人が多いのかという答えとして常にアメリカ人が恐怖の中にいてまたその恐怖が産業となってる事に追求したあたりは非常に興味深かった。