フセイン元大統領の死刑執行 義弟2人も処刑

フセイン元大統領は1937年、イラク北部のティクリート生まれ、79年7月に大統領に就任した。イラン・イラク戦争(80−88年)を経て、90年には隣国のクウェートに侵攻、湾岸戦争(91年)で米軍を中心とする多国籍軍と戦った。イラク戦争後、イラク国内に潜伏していたが、2003年12月、米軍により発見、拘束された。

 04年7月に特別法廷により戦争犯罪容疑で告発されたフセイン元大統領は、1982年にイスラム教シーア派住民ら148人を虐殺した罪で起訴され、今年11月5日、1審で旧政権幹部2人とともに死刑判決を受けた。同元大統領は控訴したが、26日にイラク高等法廷で、棄却され死刑が確定。同法廷は30日以内の判決実施を表明していた。

さて、さて大悪党であるフセイン大統領がとうとう死刑になりました。
めでたし、めでたし。

と、言う訳に行かないのが現実の難しい所。
相変わらずイラクは内戦状態、いやアメリカの高官の言葉を借りれば戦争状態であり、イラクに大量破壊兵器は無かったけど北朝鮮では核実験が行なわれ核保有国を宣言した。
アルカイダも相変わらず消滅せずにビンラディンは捕まっていない。
イラクは相変わらず戦乱の中だ。
儲かったのは兵器の在庫一掃が出来たアメリカの一部と原油価格が上がって喜んでる石油関係者(ブッシュ含む)ぐらいでしょう。

結局の所イラクって国は利用されただけなんでしょうね。
北朝鮮あたりはむしろ利用価値が無いので助かっているのかも。

独裁者が死ねば平和な世界がやってくる様な事を言っていたが世界はまったく変わらず、ニュースの記事の一行になるだけに過ぎない。
イスラム社会と欧米は相変わらず分かり合おうとする気配もない。
ビンラディンが死んでもきっと世の中は変わらないでしょう。
来年こそは平和な世界がやってくるのでしょうか?

よく解らないけど世界はグローバルスタンダードの名の下に一部の者にだけ富が集中している事だけが実感できる。
格差社会というよりも資本主義の世の中が本格的に到来してるだけなのかもしれない。
社会主義の本質は空想であり、資本主義の本質は欲望かもしれないと年の瀬に考えてみました。