太極拳の達人のパフォーマンスがウソみたいにスゴイと話題に / 触れる前に相手が吹っ飛ぶ | ロケットニュース24
なお、現地中国でも物議をかもしたのだが、閻氏らはヤラセではないことを主張している。実際に閻氏に吹き飛ばされた弟子によると、閻氏からは気が発せられており、それに当たって飛ばされてしまったのだそうだ。 「“気” がどうこう」と言われてもピンとこないのは確かである。だが、目に見えるものしかを信じないというのも極端な話だ。あなたは、この動画の真偽をどう思う? ...

誰にでもできる「気」のコツのコツ (講談社プラスアルファ文庫)あまなつShopあまなつで見る同じレイアウトで作成
えーっと、結論から言ってしまえば嘘ですね。

実は気とかで相手を飛ばすとか、中国(本土)の武術家の概念はほとんど日本から入って来ている。
しかも、それはほとんど漫画が元ネタだったりする。
基本的に武術家っていうのは日本でいう右翼的な発想なのは万国共通で共産党とはあまり仲が良くなかったので中国本土で武術が流行り始めたのはここ30年程度なんです。

戦前の武術家の有名人は共産党を逃れて台湾とかに行った人が多かった様です。
そして文化大革命とかがあって伝統である武術なんかはトドメを刺され、一時期、全滅に近い状態になったようです。
台湾に武術家が多く渡りましたがあまり、格闘技に環境は良くなくてこちらでも衰退していたようです。
一部、本当に台湾出身の武術家は実は強いなんて話がありますが実際に表舞台の試合に出た人は観たことがないし、大概おじいちゃんなので試合しろっていうのが酷ってものです。

中国拳法といえば少林寺なんですが、これも名前が知られるようになったのは日本が先なんですね。
少林寺拳法は日本で生まれたモノなんです。

今でも少林寺拳法(日本)と少林拳(中国)は全く別物っていうのが格闘技界の常識。
日本や香港映画の影響で中国本土でも少林寺の名前が知れ渡り、少林寺自体も拳法ショーを見せるアミューズメントパークみたいになっています。

今回の動画も明らかに日本の合気道の真似ですね。
一応、手首何かも取ったりしてるようですが明らかに弱そう。

中国でも元々、気という概念はありましたがあくまでも内功(体の中でのエネルギーや力の循環)の概念であり、人を飛ばすような物ではありませんでしたが、日本のマンガの影響を受けて最近ではかめはめ波の様に手から気を出すなんていうようになったようです。
むしろ中国拳法では勁といって足の踏ん張りや踏み込んだ足の力を拳などに伝えるものが今、気と呼ばれるものに近いようです。
ブルース・リーも1インチパンチ(相手との距離が近い状態で出すパンチの事で振りかぶらずに強いパンチを打つ)といって短勁を見せたりしてますね

ぶっちゃけ日本の合気道でも気で人を飛ばせるなんて人がいますがインチキです。
ただ、合気道は理論的に良く出来た武道なので色々な武道やスポーツを極めた人が最終的にたどり着く武道ででもあります。
ただ、理論や理屈は間違いないのですが実践でそれが出来るかどうかはこれはまた別の話。
基本的に合気道の人は元々武道家の人が多いので実際にケンカを売ると強いので注意(笑)。

まあ、あちらでも太極拳は健康法っていうのが常識なんで今回の動画も笑ってみてください。