実録!我闘雲舞リングのないプロレス | 東スポWeb – 東京スポーツ新聞社
さくらえみ率いる我闘雲舞が1月27日、東京・市ヶ谷の市ヶ谷チョコレート広場(旧称・南海記念診療所)で「Gatoh-Move Japan Tour.19」を開催した。会場は練習を行う一室。だが、プロレスにあるはずのリングがない。リング、ロープ、客席もなく、マットが敷かれただけの“道場マッチ”が常に満員札止めだという。我闘雲舞の「リングのないプロレス」に焦点を当てる──。 ...
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筆者は生粋のプロレスファンなのです。

最近、アイドルの事ばっかり書いてるのでアイドルファンみたいになってるけど基本的にはPerfumeとももいろクローバーZのファンであってそれ以外のアイドルに関しては2組を追いかけていたら否応なくアイドル業界が見えてきたって言うのがホント。
純粋な意味ではアイドルファンではないし、AKBやハロプロや他のアイドルついて書く時は批判的に為ることが多いのです。
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さて、自分のプロレス遍歴を単純にたどればアントニオ猪木→長州力→タイガーマスク→UWF→大仁田→WWF→女子プロレスといったところだろうか…。
実際は順番通りではなく、平行していたりするのし、他のプロレス団体も大仁田の頃までは全部ひと通り会場で観たのです。

まあ、あの頃は週刊プロレス全盛でこの辺のプロレスファンはだいたいいろんな団体を観ていたと思うのでじまんにはならない。
そして、今最終的に興味があるレスラーといえば「さくらえみ」というプロレスラーだ。

しかし、さくらえみのプロレスを観るといつも歴代のファンになったレスラーと違って熱狂ではなく困惑を覚える。
観る人に謎を提示してくるという意味ではアントニオ猪木に近いような気もするが多分勘違い。
リンク先の東スポWEBにもあるこの動画を見て欲しい。


さくらえみやプロレスに詳しくない人には全く奇妙なプロレスに映ると思う。
最初にさくらえみとエキジビションマッチを行ってるのは14才の女子中学生。
次に女子レスラーと男子レスラーのミクスドマッチ、そして男子レスラーのタックマッチ、メインは15歳の女子中学生を含むタッグマッチです。

そして何よりも奇妙なのはプロレスに付き物のリングがなく会場も異常に狭い。
この日は観客数は70人しかいないのに満員になってしまうぐらい狭い。
70人でも客は溢れ隣の部屋や外の窓から観ていたりする。
多分、会場は10畳か12畳ぐらいだと思われる。
そう、ここは実は病院の待合室だった所なんです(ひょっとしたら今も?)

そこに中学生が2人と男子レスラー(1人は元力士の星誕期)5人と後楽園でもメインクラスで試合が出来る元JWPチャンピオン米山、女子プロレス大賞受賞者のさくらえみと女子レスラーが2人いる。
全くカオスでめちゃめちゃ狭い。
そして四角いジャングルであるはずのリングがない。

単純にしょぼいだけじゃない?
そう思うのが普通だし、実際お金はありそうもない。
今、さくらえみは自ら興したアイスリボンという団体を喧嘩別れするようにして飛び出してスポンサーもリングもない状態なんです。

タイで女子プロレスを広めるなんて言っていたけど集まって来たタイのレスラー志望は全員が男という訳が解らない状態だったりする。
今、さくらえみはタイと日本を行ったり来たりしている。

しかし、彼女は不思議なレスラーだ、いつも彼女の周りには人が集まってくる。
動画の試合にもほとんどお金を持ってないことを知りながら2名の女子レスラーがアイスリボンという団体を辞め彼女の元に集まっている。
米山選手も所属ではないが所属団体のJWPを辞めさくらえみの元に集まって来ている。
何とも不思議な集まりです。

何かに近いと思っていたらそう少人数での集まって「濃い」熱狂を作り出してる地下アイドルに似てるんですね。
客層も実は似てるように感じます。
地下アイドル≒地下プロレス=?
いやいや、地下プロレスだと意味が変わってきてしまいますね。
最近、さくらえみさんも地下アイドルのライブを観て色々考えて歌のコーナーを作るとか言ってるらしいです(笑)。

さくらえみさんは実は一度、この場所から始めてアイスリボンという団体で後楽園ホールで定期的に試合を打つほどのアイスリボンという団体を作りあげています。

しかしこの地下?プロレスを果たしてプロレスと読んでいいのか?
地下アイドルを観た時の様な違和感(これってアイドルって言っていいの?)を感じます。

ただ、こんな狭い会場でプロレスをやってる、さくら、米山、松本は間違いなく女子プロレスでもトップクラスの選手なのです。
お金だけを考えれば他団体に出場したほうがいいはず。
でも、ここから始めようとしてる彼女たちに「何か」を感じてしまう。
単純に売れないから狭い会場でやってるのではない所に地下アイドルとは違うエネルギーを感じてしまうのです。

さくらえみというレスラーはどこの団体のリングに上がっても常に違和感を感じさせます。
この違和感を出せるプロレスラーを最近見ることが出来なくなって来てるように感じます。
予定調和的なプロレスラーが団体の大小に限らず多すぎる様に感じてしまいます。

アントニオ猪木はその違和感をリング上で醸しだしていました。
その予定調和なプロレスから離れて違和感を感じさせてくれたのが自分にはももいろクローバーZだったのです。
しかし、まだプロレス界で微かではあるけどハッキリと違和感を感じさせるのがさくらえみというレスラーなのです。
だから、関心が薄くなってるとはいえ離れられないのはさくらえみ選手のような人がいるからなんですね。
そうそう、彼女はインターネットをプロレス界に持ち込んだ人でもあるのです。

アイスリボンはmixiのコミュニティから生まれた団体だし、UstreamやTwitterをプロレス界で有効に使ってる数すくない人でもある。
我闘雲舞の試合はたまにツイキャスで中継されていたりする。
予算なんか無いのでさくらさんのiPhoneで手持ちで撮影してるのです。
未だにKマネのiPadでUstreamをやってるももクロに近い物があるかも。

もし、この記事を読んで少しでも関心を持ったらネットで動画でも検索してください。
アイドルファンやプロレスに関係ない新しい世界が覗けるかも。