ぴあ、ももクロ本で印刷部数を虚偽報告 事務所への印税抑える目的で - MSN産経ニュース
ぴあは17日、アイドルグループ「ももいろクローバーZ」のムック本「ももクロぴあ vol.2」(980円)の印刷部数を印税支払先に虚偽報告し、印税の支払額を本来よりも過少にしていたと発表した。 ...

ももいろクローバーZ責任編集 『ももクロぴあ vol.2』 (ぴあMOOK)あまなつShopあまなつで見る同じレイアウトで作成
いやぁ、今回の事件は要するに本来ももクロ側が貰えるはずだった印税をごまかされたけど、ももクロ側が気づいて指摘したらバレてしまったって話です。

2ちゃんねる辺りでは、アンチももクロがなんとかももクロ側が悪いように解釈できないか、いろいろアクロバティックな意見でももクロ側が悪いようにしようとしていてワロタ。
まあ、実際は10万作ったのに6万と偽って印税を支払おうとしたって話です。

ちなみに印税は売れた分ではなく、作った分から計算します。
売れた分だと返品の期間があるので確定出来ない。
多分、ムック扱いだから基本的に返品は期限が無いはずだから売れた分なんていうのはPOSでも使わないと把握出来ない。
POSがない本屋や販売先なんていっぱいあるからね。
昔から印税は作った分だけ払うシステム。

作りすぎてベストセラーになったけど、返品が多くて赤字なんてこともまれにだけどあったりする(担当者がマヌケだと有り得る)。
有名なところでは窓際のトットちゃんはハードカバーの段階では返品が思ったより多く、儲けはほとんどなかったと聞いています。
文庫化してやっと利益が出たとか…。

今回の発行部数をごまかして著者(今回はスターダスト)に払う印税を抑える方法は、たまに中小の出版社で新人作家相手などではよく聞く話です。
基本的には新人作家なので泣き寝入りって事になることが多いようです。

ただ、今回の報道では微妙に違った部分があるように感じます。
ネットでの新聞社などマスコミのサイトではいかにも10万部作って6万部しか払わず4万部分の支払いをごまかす為にやったというふうになってるけど、結果的にはそうなったけど実は過程が違うと思う。
それは以下の部分。
ぴあ、ももクロ本で印刷部数を虚偽報告 事務所への印税抑える目的で - MSN産経ニュース
ぴあは、唐沢徹最高執行責任者(COO)と担当の40代の男性社員が、支払う印税を予算内に抑えるために虚偽報告したと説明。同社は「信頼を裏切る事態で深くおわびする」としている。

つまり、基本的に売れてる訳だから、印税を払う事は別にできたはずなんですね。
売上があるんだから当初の予定通りなら問題無く払えたはず。
しかし、6万部の予定で作ったけど、予約が沢山あって、急遽部数を増やしたか、増刷したものと思われ結局10万部作った。
そして唯一正確な報道になってると思われるのが、日経新聞のこの部分。
「ももクロ本」の印刷部数を過少報告 ぴあが発表  :日本経済新聞
担当社員は印税率が想定よりも高くなったため「支払額を予算の範囲内で抑えたかった」と話しているという。ぴあは個人的な着服はないとしている。

高城れに注目すべきは印税率という部分。
印税の契約はひと通りではなく、出版形態や著者によって変わる場合がある。
写真集やベストセラー作家の場合に良くある方法なのですが売れる部数がある程度まで増えると印税率を上げるという契約。
9万部までは印税が10%だけど10万部を超えた場合は15%にすると言ったような契約です。
多分、写真集的な感覚でこういった契約になっていたのでしょう。

その場合、出版社は、売上は上がるけど取り分の比率は下がる訳です。
多分、これがぴあ側には想定外だったのでしょう。
まあ、こんなに売れると思っていなかった訳です。
これが過小報告の真相じゃないかなぁ。

まあ、ももクロぴあは、れにちゃんのチケットの騒ぎとか、日産のチケットとか色々あったから第一弾のももクロぴあを元に発行部数を決めたら、こんな事になってしまったんでしょうねぇ。
担当はクビになっていない割には上が責任を取らされてる所を観ると、個人じゃなくて会社ぐるみの可能性もありそうな感じですね。
チケットの発行会社ということもあり業界的には微妙な話だねぇ。