MOMOIRO CLOVER Z DOME TREK 2016“AMARANTHUS/白金の夜明けあまなつShopあまなつで見る同じレイアウトで作成
またちょっと間が開いてしまいました…。
今日は今週溜めていた今週分の「べっぴんさん」を観ました。
先週の土曜日はまさに「夏菜子キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」って感じで終わってましたね。
そして今週、やっとドラマが動き出したって感じですね。

前にも書いたけどすみれの姉のゆりは基本的には従来の朝ドラヒロイン型の人なんだと思うのです。
常識に囚われず、野望を心に秘め自分で行きて行こうという従来型の朝ドラヒロイン像をそこに観ることが出来るような気がする。
一方、今作のヒロインであるすみれは子供の頃から想いを言葉に出来ずに、家を継ぐことを選んだ…。
全くもって今までの朝ドラではヒロインに成りようのない主役なのです。
多分「べっぴんさん」を観てる視聴者もその辺の頼りなさを感じてるでしょうね。
朝ドラのヒロインとしてはある意味物足りないのかも知れない。

いや、ある意味それは意図してすみれというヒロインは物足りないヒロインとして設定されたのだと思う。
ゆりという旧来型の朝ドラヒロイン的な人物の正反対のヒロインとしてすみれというのは作られたのだと思う。
「べっぴんさん」の脚本家としては従来型とは違ったヒロイン像を作り上げたいという気持ちもあるんでしょうね。

ただ、従来型の逞しいヒロインの真逆の頼りないヒロインでは物語を引っ張っていくことは困難です、そこで「べっぴんさん」ではヒロインに仲間を設定したのでしょうね。
もちろん、今までのヒロインにも仲間や友人は沢山いたけれど、今作の頼りないヒロインには特別な仲間が必要だということで「四つ葉のクローバー」になる3人の特別な仲間を加えてヒロインを補強する構造になっているのでは無いでしょうか。
3人の友人はある意味、ヒロインの分身でもあるのかも知れません。

従来の逞しい道を切り開いていくヒロインに対し、誰もが逞しい訳じゃないけど力を合わせれば切り開ける未来もあるのじゃないかというのがこのドラマの主題なのかも知れませんね。
もちろん、人が力を合わせれば力を発揮することもあるだろうけど、分裂して危機に陥る事もあるでしょう、すみれ、良子、君枝はみんな子持ちだし、旦那もいずれ帰って来る、4人には分裂する要素はまだまだ沢山有りそうで先は大変そうですね(笑)。
ゆりもいろいろ有りそうですし、影の薄い男性陣も復員して来てから色々ありそうですね。

べっぴんさん良子、いや夏菜子も難しい演技頑張ってますね。
特に今日の君枝が軍国少女だった自分が日本が戦争に負けてどん底だった時にすみれに合って自分を変える良い機会になると熱弁を奮ってる時に良子(夏菜子)はセリフではなく表情で芝居をする難しい演技をしていましたね。
あの複雑な表情で君枝のいう生きる希望的に賛同すると同時に現実問題として金銭的な部分も含めて決心する難しい芝居だったと思います。
だからこそ、その後の一言の「しゃぁないなぁ」に重みが出てくる。

ひょっとしたら今日のあのセリフが朝ドラ女優百田夏菜子の誕生の瞬間だったのかも知れませんね。
うーん、夏菜子もアイドルでは経験できない事を身に着けてるんだねぇ、この経験がいつかももクロに反映する時が来るかもしれない。
いずれにせよ貴重な経験をしてますね。