今日で平成も終わりですね。
まあ、何が変わる訳ではないのですが、何かが変わることをみんな期待してるんだと思います。
すっかり最近は活字離れも進んで雑誌自体を買うのも久しぶりな気がしますが、平成最後の日の発売という少し運命的なものを感じつつBUBKAを購入しました。

ある意味、AKB系の機関紙とも揶揄されるBUBKAの平成最後の号の特集がももいろクローバーZの特集というのは何かを感じるところがあります。
表紙のキャッチコピーの「いま、信じられるアイドル」というのはももクロファンも、AKB系のファンにとっても心がザワつくコピーですね。
考えてみればアイドルとは偶像つまり信仰の対象な訳だから信じられないアイドル自体が変な話なんですね。
ももクロ誤解を恐れずにいえばももクロはもっとも「キレイ事」を大切にしてきたアイドルなんだと思います。
よく言われる様に10年選手でありながら大きなスキャンダルもないし、悪い噂も聞いたことがないです。
別にももクロちゃん達が聖人な訳ではないんだと思うんですが、それはきっと本人も事務所もファンを大事に行動したり、不必要な事は表に出さないようにした結果なんだと思います。
他のアイドルや事務所も、もちろんそうした配慮はあるんだろうけどやっぱり最近は事務所も本人も少し芸能界全体が緩んでいる様に思えます。

本音で話すとか、ありのままの自分を見て欲しいという考えは解らないでもないのですが、アイドルを名乗る以上自分の見せ方、観られ方を考える必要はあるでしょうね。
事務所や運営も管理するアイドルが多すぎたり、管理するほうが素人同然といった傾向も感じられますね。

ももクロの場合、ある意味まったく期待されないところから始まったアイドルグループだった事もあり、ファンが大切であることを痛感しているようですね。
スターダストという大手の芸能事務所に所属しながらも、スターダストの事務所自体が他の事務所とは異なりトップダウンで方針が決まるのではなく、マネージャーが大きな権限を持っているのが特徴だ。
川上マネージャーが権威や悪役を一手に引き受け不満を集約させた手腕は見事だったと思う。
また、一見するとボンクラマネージャー扱いされる古屋マネージャーですが、メンバーの癒やしと駄目すぎるゆえメンバーがしっかりしなくては自覚させるのに役立ったように感じます。

ももクロが「信じられるアイドル」で要られるのは「変わらないまま、変わって行くアイドル」だからなんだと思います。
曲ごとにスタイルを変え、曲ごとに曲調を変えるももクロのスタイルはまるでアメーバーの様ですね。
その本質は変わって居ないように思われます。
ももいろクローバーZの新アルバムをすべて聴けてる訳ではないのですがインタビューなどを聞く限り、間違いなくテーマは今のももクロであり、大人になったももクロだと思う。
インタビューでも年齢の話が多くなってる印象ですね。
ここで新しいアルバム「MOMOIRO CLOVER Z」のMVを観て見る。

MVでは大人のももクロに相応しく、セレブ感あふれるホテルでブランドや装飾品を着けたメンバー。
しかし、その後の行動はしおりんは相変わらず、夏菜子の部屋に行って同じベットに入り込む、あーりんは部屋でピザ食って、れにちゃんは人懐っこいモンスターぶりを発揮してよく判らないおばさんとゲームしてたりする。
大人になってカッコよく見えてもやってることは変わらないんだよねぇ。
シングルベットがダブルベットになっていたり、食事はひとり600円までというネタも豪華なホテルの朝食になっていたりするけど。
MVの最後の夏菜子の「ね。」はまるで「どう、私たち変わってないでしょ?ね。」って言ってるようにも思えます。
「変わり続け、変わってないアイドル」だからこそ「いま、信じられるアイドル」なんですね。